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東京理科大学と葛飾区との連携による公開講座「葛飾の農業の記憶と未来」

はじめに

皆さんは、葛飾に水田や畑がたくさんあった頃をご存じでしょうか。
また、懐かしい記憶をお持ちの方もいらっしゃるかもしれません。

今回は令和6年8月23日(金)に開催されました、東京理科大学と葛飾区との連携による公開講座「葛飾の農業の記憶と未来」についてご紹介します。

講師による授業

今回講師を務めてくださいましたのは、東京理科大学 教養教育研究院 葛飾キャンパス教養部 宇田川彩講師です。
ここでは、葛飾区の特性や昔と現在の農業の違いなどを学びました。
今では大きな建物が立ち並ぶ葛飾区ですが、昔は水田や畑だらけだったようです。信じられませんね!

あなたの葛飾の農業の記憶とは?

農と結びついた葛飾の風景をグループで話し合い、共有しました!

・「東京理科大学の前を走る道路は昔は水路だった」
・「水害に備えて各家に船があった」
・「川でドジョウやウナギがとれた」
・「給食で小松菜を食べた」
など参加者からとても興味深い記憶がたくさん出てきました。
そして、現在も水元地域で農業を続けており、葛飾区農業委員会会長の木下憲明氏からご自身の経験も踏まえ、葛飾の農業について詳しくご説明していただきました。

葛飾の伝統野菜

皆さんは葛飾の伝統野菜をご存じですか?
実は私はほとんどが知りませんでした。。。

葛飾区で生産されていた伝統野菜とは?
・千住ねぎ
・亀戸大根
・本田ウリ
・中野甘藍
・下千葉小カブ
・金町小カブ  
この中には現在でも生産されている野菜があります。

※詳しくは下記ホームページをご覧ください。

葛飾区は古くから農業が盛んな地域でした。その歴史の深さが食卓の安全と笑顔を守っているのでしょう。

〈地産地消を広げよう〉
葛飾区柴又には、「JA東京スマイル 葛飾元気野菜直売所」があります。
地元農家さんたちが大切に育ててくださった野菜がたくさん並んでいます。その日の朝に収穫しているものがとても多いので新鮮な野菜ばかりです。皆様ぜひ、葛飾元気野菜直売所へお越しください!

この講座に参加した感想

今回、生涯学習課から2名の職員が参加しました。
感想を聞いてみましょう!

(文化的景観係・藤原さん)
これまで業務の中で柴又の農業については農家の方からお話を聞いていましたが、葛飾全体の農業については聞いたことがありませんでした。
葛飾の農業の現状について、夏の暑さで農産物の生産が厳しくなるなど、環境問題が農業にも深刻に影響を受けていることを実感させられました。

(文化的景観係・山下さん)
葛飾の農業の記憶について話し合ったディスカッションでは、世代間の違いがあってとても面白かったです。
葛飾区ができるだけ農薬や化学肥料を使わない農業に取り組んでいることをぜひ多くの方に知ってほしいという意見も出て、参加者からも葛飾区の農業を一緒に盛り上げていきたいという気持ちが伝わってきました。

おわりに

現在、葛飾区では農家数が年々減少したり、昔のように農業が盛り上がっていない状況となっています。そんな中でも葛飾区のおいしい野菜を私たちに提供するために一生懸命頑張っている農家さんがいます。私たちが今、新鮮な野菜を食べられていることは当たり前のことではないです。その裏側には多くの方の努力があるということを忘れず、感謝の気持ちを持っていただきましょう。そして、みんなで葛飾の農業を盛り上げましょう!!

(文:佐藤)