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インタビュー 私にとっての「学び」~東洋医学講座#3 小林潤一郎先生~
東洋医学を知り、ツボによるセルフケアを通して皆さんの健康に役立てていただく「ツボで健康に! やさしい東洋医学講座」。
全2回の講座を年に2回開催し、多くの方にご参加いただいている人気の講座です。
今回は、この講座の開催を協働している東京都鍼灸師会葛飾支部の髙橋鏡先生、小口政博先生、小林潤一郎先生の三人に、東洋医学講座のこと、そして「学び」についてお聞きしました。
この記事では小林潤一郎先生のインタビューをご紹介します。
1 先生のプロフィール
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小林潤一郎(こばやし・じゅんいちろう)
東京都鍼灸師会 会長・代表理事。
葛飾区青戸生まれ。鍼灸院を地元で開業して26年目になります。
大学卒業後に半導体関連の会社で韓国や台湾の担当をしていました。
韓国の方から、鍼治療で腕が上がらない方がその場で良くなった、ということを聞いたことがキッカケとなり会社を辞め鍼灸学校に入り直して、今に至ります。
2 半導体から鍼灸へ、
新たな道を目指して新たな分野を学ばれたのですね。
営業職だったため、競合する会社に勝つ事を意識する場面が多かったです。
だんだんと会社のために働き続けることに疑問を感じるようになり、人に喜ばれる仕事としてこの道を選びました。
大学を卒業して6年経っていたため、もう試験には縁が無いと思っていました。養成学校に3年間通学し、最後は国家試験に合格する必要があります。ある日、目覚めると国家試験の当日で、ほとんど勉強していない、どうしょう。。。気が付くと夢だった(笑)、ということが資格を取って5年位までありました。余程、自分の中で試験の存在が大きかったのかも知れません。
3 先生は「東洋医学講座」当初からご協力頂いてきましたが、
どのような思いで取り組まれてきたのでしょうか。
(小林先生)東洋医学の漢方薬や鍼灸はなんとなく良さそう、というイメージを持たれている方に対して、東洋医学の考え方を分かりやすく伝えるにはどうしたらよいか、との視点で取り組んできました。
講座の構成も1日目は講義中心、2日目は実技(実際のツボの位置の確認やセルフケアの紹介)を中心に行ない、2日間を通じてご参加の方が健康について考えることに繋がればと思っています。
毎回、多くの参加希望があり抽選を行っていると伺っています。東洋医学に関心を寄せて頂いて有難く、私たちの励みになっています。
4 先生がいま「学んで」いることはありますか?
先生にとっての「学び」とは何ですか?
(小林先生)「学ぶ」機会は、コロナ禍を経て格段に増えています。自宅のパソコンからオンラインで関心のある分野を学ぶことが出来るようになりました。
最近は「食養生」に関心があります。
加齢とともに、東洋医学では「腎」のパワーが落ちるとされています。
この対策(老化防止)として、勉強会で習った、鶏肉と干しいたけと干きくらげのスープを時々自分で台所に立ち作っています。これを食すると疲れが違うかな、と感じています。
しかし、大学生の子どもには口に合わないようです(笑)。やはり若者には必要とはしないのでしょう。
5 読者の皆様に向けて、「学び」の視点でメッセージを!
(小林先生)かつしか区民大学には、多方面の分野で多くの講座が準備されています。とても有難いことで、是非、お出かけになって、ご自分の関心のある講座を受けて頂ければと思います。
鍼灸院に鍼治療にいらっしゃる方で、実際の年齢よりも若く見える方は、好奇心をもって、いろいろ出歩いているタイプが多いように思います。
「学び」の場を生かして、健康と若さを保ちましょう!
終わりに
小林先生、ありがとうございました!
社会に出てから、新たな道を目指して全く新しい分野を学ばれた小林先生の行動力と情熱、素晴らしいなと思いました。
また、「学び」と健康や若さの関係のお話も興味深かったです。健康のためにも、好奇心を持っていろいろ学んでいきたいですね。
それから、先生がお話されていた「食養生」も、検索するといろいろなレシピが見つかりますよ。ご興味のある方は試してみては!
(文:新井)