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ご存知ですか? ウクライナの民族楽器「バンドゥーラ」

少し前の話になりますが、2022年4月5日発行号「広報かつしか」に掲載された青木葛飾区長と葛飾区在住演奏家のナターシャ・グジー氏の対談を覚えているでしょうか?
ウクライナへの軍事侵攻は今もなお続いており、連日、痛ましいニュースが報道されています。
こんなことは一刻も早く終わることを私も願ってます。

対談の締めくくりで区長が「コンサートを開いて多くの人にウクライナのことを知ってもらい、世界平和に向けて、協力していけたらと思います。」と話していたとおりこの度、シンフォニーヒルズでのナターシャさんコンサート開催が決まりました。
このコンサートをより楽しんでもらえるよう、今回はナターシャさん愛用のウクライナ民族楽器「バンドゥーラ」についてご紹介します。

バンドゥーラの歴史

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バンドゥーラは、ウクライナで古くから愛されている伝統的な弦楽器の一つで、少なくとも15世紀にはあったと記録があります。

この楽器の特徴は、何と言っても弦の多さ!
60本ほどの弦が張られており、いくつもの音階を奏でることができます。
上の写真は、ナターシャさん愛用のものですが、楽器の形状や構造は複数の種類が存在するようです。

バンドゥーラが最も広まったのは19世紀。
この頃には人々が集まり酒盛りをするときは、決まってバンドーラの演奏がされていて、大衆になじみ深い楽器となっていました。
この記事を書くにあたり色々調べてみたら、19世紀頃にはウクライナの家庭に1台はバンドゥーラがあったなんて記述もありました。

今でもバンドゥーラはウクライナの人々に愛されており、戦火ですさんだ心を和ませています。

弾き方・音色

バンドゥーラは実はけっこう大きな楽器で、重さも約8キロあるそうです。

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弾き方は形状によって様々なようですが、ナターシャさんのバンドゥーラは写真のように楽器を縦にして膝の上に置く、または挟んで持ち、左右両方の手でそれぞれ別々に弦を弾いて演奏します。
不器用な私にはちょっと扱えそうにありません。ww

音色はリュートやギターに近い見た目とは裏腹に、ハープに近い音色がしますが、ハープと比べると澄んだ高音域の音が出せるため、聞く人によっては少々もの悲しい印象を覚えるかも知れません。
しかし、心安らぐとてもステキな音色で、ずっと聞いていたい気分にしてくれます。

どんな音色か興味を持たれた方のために、今回はチョットだけご紹介。
よろしければ、下記のリンク先よりお聞きください。

【希望の大地 ナターシャ・グジー】
https://www.youtube.com/watch?v=0lT5SNCRWLA&t=321s

コンサートで生の演奏を聞いてみたいですね。


(文: 伊良波)
(写真提供・協力: オフィス ジルカ)

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