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子育てに役立つ!生と性のおはなし

葛飾区内で活動する助産師の団体「NPO法人さんばはうす葛飾」と協働で、10月16日・23日(月)、12月4日・11日(月)に「子どもの命と体と心の守り方」講座を、1月21日(日)に「子どもの自己肯定感を高める子育て」講演会を開催いたしました。今回はその様子をご紹介します。


「子どもの命と体と心の守り方」

この講座は2回連続講座となっており、1日目は、乳幼児期の性のめざめについてや、体や性についての子どもから質問にどのように答えるか、参加者同士で話し合って考えます。2日目は「いのち」の誕生についてのお話や「命はどうして大事なのか?」などについてみなさんで考えます。

今回、10月はNPO法人さんばはうす葛飾理事の塚本 真弓つかもと まゆみさんが、12月はNPO法人さんばはうす葛飾理事長の井出 陽子いで ようこさんが講師を務めてくださいました。

1日目 「性について」

「性教育」と聞くと少し構えてしまうかもしれませんが、タブー視してはいけない大切なことです。乳幼児期から伝えておきたいこととして、自分の体と心は自分のものということや、プライベートゾーン(水着で隠れる部分と、口)NO・GO・TELLの重要性などのお話がありました。

塚本真弓さん

また、お子さんは成長するにつれて色々なことに興味を持ち始めますが、「赤ちゃんはどうやってできるの?」「どこから産まれるの?」などと聞かれたら、なんて答えたらいいのか分からず、困ってしまう方もいると思います。そこで大切なのは、慌てず・焦らず・嘘をつかないこと。そして「あなたが生まれてきて嬉しかった」ということも一緒に伝えると良いそうです。

2日目 「命について」

2日目は、命についてのお話です。まずは、お子さんから「命って何で大事なの?」と聞かれたらどう答えるか、参加者同士で話し合って考えます。
その後は、小・中学校で授業を行う際にもお話をしているという、受精から出産までの流れや、人形と骨盤の模型を使って、出産時の赤ちゃんの動きの再現をしてくださいました。

井出陽子さん

最後は、講師が過去に授業をした小・中学校の生徒さんからいただいた感想の紹介がありました。「頑張って自分を産んでくれたお母さんと、お母さんを支えてくれたお父さんにありがとうと伝えたい!」といった多くの生徒さんの感想に、思わず涙ぐむ参加者の方もいらっしゃいました。

ご参加された方の感想

今回講座にご参加いただいた方のアンケートから、感想の一部をご紹介します。

  • お話を聞くだけではなく、他のママさんと話し合うことで、いろんな考え、性教育のあり方を知ることができ、貴重な時間でした。

  • あたたかいまなざしと明るい言葉がけで子どもを育て、時にはぶつかることもあるけれど、子どもにあなたが生まれてきてくれて、今一緒に居られることが嬉しいと伝え続けて一緒に成長していきたいと思いました。

ゆったりな雰囲気が魅力

「講座」と聞くと堅苦しいイメージがあるかもしれませんが、この講座は畳や茣蓙ござに座って、くつろぎながらご参加できます。お子さんが遊べるおもちゃも用意していますので、ぜひお気軽にご参加ください ♪

「子どもの自己肯定感を高める子育て」

昨年度、一昨年度はオンラインで開催した「子どもの自己肯定感を高める子育て」講演会ですが、約3年ぶりに会場で開催いたしました!当日はあいにくの雨でしたが、多くの方にご参加いただきました。
講師は、12月の講座でも講師を務めていただいた井出 陽子いで ようこさんです。

自己肯定感って?高めるためにはどうしたらいいの?

自己肯定感とは「ありのままの自分を受けとめ、自己の否定的な側面も含めて、自分が自分であっても大丈夫」という感覚のこと。

自己肯定感を高めるためのステップとして、見つめ合う・一緒に見る・一緒にやるの3つが挙げられるそうですが、テレビを”見せる”や、ひとりで”やらせる”などはNG。”一緒に”何かを行い、同じ気持ちを共有する。そして、これを繰り返すことで、自己肯定感の土台ができるそうです。

また、お子さんたちに命の大切さを伝えることも大切だそうです。お子さんたち一人ひとりが「生まれてきて良かった」「望まれて生まれてきた」ということを実感することも、自己肯定感を高めることに繋がるそうです。

いのちのはじまり

皆さんは、赤ちゃんがどのように成長していくかご存知ですか?着床から15週ほどでミニトマトほどの大きさになりますが、この小ささでもすでに耳、目、指などが形としてできています。耳が聞こえ始めるのは、約6か月ごろ。赤ちゃんの大きさとしてはりんごほどだそうですが、指の細さはなんとシャーペンの芯ほどしかないそうです。そして、約8か月になるとスイカほどの大きさまで成長します。

そこで、講師から「指ってどうやってできると思う?」というクイズが。参加者の方からは「生えてくる」「途中で分かれて指になる」などといった声があがりますが、なんと「丸い状態から削れて指になる」そう。これには、みなさんとてもびっくりしていました。

ご参加された方の感想

今回講演会にご参加いただいた方のアンケートから、感想の一部をご紹介します。

  • とても分かりやすく、自己肯定感がとても大切だということが分かった。できることから自分もやっていきたいと思います。自分の子どもたちにも、やさしい気持ちで、ありのままのあなたが大切で大好きを伝えていきたいです。

  • 命の大切さを改めて実感しました。子どもと過ごすかけがえのない時間を本当に大切にしたいと思いました。必ず挫折を経験します。その時に子どもとどう向き合えばよいのかと夫と話していました。土台作りが本当に大切で、子どもとしっかり向き合っていきたいと思いました。

最後に

お二人のお話はとても分かりやすく、そしてあたたかく、ご参加された方からも大変好評です。来年度も「子どもの命と体と心の守り方」講座と「子どもの自己肯定感を高める子育て」講演会を開催する予定ですので、子育てで悩んでいる方、不安なことがある方、先生のお話が聞いてみたい方…是非ご参加をお待ちしております。

ご参加された皆様、講師の井出先生、塚本先生ありがとうございました!そして、この記事を最後までお読みくださった皆様にも感謝申し上げます。

(文:卜部)


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