つまもので美味しさを倍にする日本人の知恵
2023年9月30日(土)、東京聖栄大学と共催で、つまもの野菜学講座「つまもので美味しさを倍にする日本人の知恵」を開催しました。その様子をご紹介します。
1 つまものについて、プロのお話を聞いてみましょう!
今回の講師は、株式会社芋松 取締役であり、東京聖栄大学特別講師の伊藤芳光先生です。豊洲市場の仲卸としてつまものを扱うプロの視点から、つまものについてお話をしていただきました。
豊洲市場といえば水産物というイメージがありますが、青果の取引量も大田市場に次いで全国2位。伊藤先生は、そんな豊洲市場で、つまもの野菜などを日々見極め、仕入れて、販売されています。
2 料理の美味しさを引き立てるつまものの魅力
ところで、つまものとは、刺し身や焼き物などの和食に添えられている野菜や植物のうち、食べられるものを指していることを知っていましたか? 実は、食べられないものは「かいしき」といい、食べられるつまものと合わせて、「あしらい」と呼ぶのだそうです。
つまものと聞いて、刺し身に添えられている大根の千切りや菊をイメージした方も多いはず。しかし、つまものには非常にたくさんの種類があるそうです。
今回は、春夏秋冬で料理を彩る紅葉や南天といったかいしきや、季節感や見た目の美しさを高めるだけでなく、風味付けなどにも役立つ大根や紫蘇を始めとするつまものについて、豊富な画像を見ながら教えていただきました。
さらには和食に使われる伝統的なつまものだけでなく、新しいつまものである「エディブルフラワー」や「マイクロハーブ」についてのお話も。つまものの奥深い魅力がよくわかりました。
受講者アンケートでも、「改めて日本の食文化の豊かさと美意識を教えられました」、「つまものについて、知りたい情報が得られました」といった声がたくさん寄せられました。
伊藤先生、本当にありがとうございました!
3 冬にも公開講座を予定しています
令和5年度の東京聖栄大学公開講座は、12月にも開催予定です! 講座の募集記事は、広報かつしかに掲載いたしますので、楽しみにお待ちください。
また、6月に開催した健康栄養講座「シニア向け生活習慣病対策 食事工夫のススメ」の記事も、ぜひご覧ください。
4 最後に
普段はあまり意識したことがなかったつまものの世界が、こんなに奥深いものだったとは驚きでした。これからは、料理だけでなく、料理を美しく飾るつまものも、じっくりと目で味わいたいと思います!
ここまで記事をお読みいただき、ありがとうございました!
(文:福山)