親子で伊勢形紙にチャレンジ!(1日目)
11月10日(日)に、かつしかの伝統工芸「親子で伊勢形紙にチャレンジ」(全2回)の初日が開催されました。
かつしか区民大学では、毎年、葛飾区認定伝統工芸士の方を講師に招き講座を実施していますが、今回の対象は小学生の親子です。
講師は、伊勢形紙の松井喜深子先生です。
伊勢形紙というのは、着物などを染めるために使われる形紙のことで、柿渋で染めた和紙を職人さんが様々な彫刻刀や技法を駆使して彫って作っていきます。
会場では、実際に松井先生や先代のお父様が手掛けた作品もたくさん展示していただきました。
細かい点を打って作られた図案や、精密な縞模様、それから風景や文字などを細い線で表したものなどなど。どれも本当に細かくて見入ってしまいます。
講座では、参加した方々にそれぞれ好きな図案をお持ちいただき、形紙を彫る工程を体験していただきました。好きなキャラクターやイラスト、文字など思い思いの図案を持ってきている様子を見て、この講座を楽しみにして準備してくれていたのかな、と嬉しく思いました。
彫るといっても、ただ輪郭を彫っただけでは中身が抜け落ちてしまい、うまく絵にならないので、先生が一人ひとりどのように彫ればよいのかを丁寧にアドバイスしてくださいます。皆さんとても集中していて、2時間があっという間でした。
次回は、今回彫った形紙を使って、布バッグとはがきに色を付けていきます。どんなオリジナル作品ができあがるのか楽しみです。
(文 森川)