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ツボで健康に!やさしい東洋医学講座

 令和5年9月7日(木)と9月21日(木)の2日間にわたり、東京都鍼灸師会会長の小林潤一郎先生を講師にお迎えし、「ツボで健康に!やさしい東洋医学講座」が開催されました。
 この講座は、令和元年度から実施していて今年で5年目になります。ほぼ毎回、申込者が100人を超える人気の講座です。
 今回は、講座当日の様子をお伝えします。

1日目 東洋医学とは?

 1日目は「基礎編」ということで、東洋医学と西洋医学の違いについてや、「気・血・水」のバランスのお話、経絡とツボについてなど、講義形式でていねいにお話くださいました。

 私にとって東洋医学は未知の世界で、漢方は体に優しそう、というくらいの知識しかなく、鍼やお灸は気になるけどちょっと勇気がいるなと感じていました。
 けれど、講座で「西洋医学は診療科が細かく分かれているのに対し、東洋医学では心も含めた全身のバランスを重視している」というお話や、「血液検査で異常なし=健康とは限らない」というお話を伺い、東洋医学の考え方になるほどと納得しました。自分の体との向き合い方やセルフケアに簡単に取り入れられるものもたくさんありそうです。

2日目 ツボを探してみよう

 2日目は「実践編」ということで、1日目のアンケートから、受講者のお悩みの症状について役立つツボを教えてくださったり、実際に自分たちでツボを押したりしました。
 ツボを探すときは、グループごとに先生がついて具体的に教えてくださるので、「一人だと判断が難しいツボの場所もよく分かった」「質問がしやすかった」と、受講者の皆さんからもとても好評でした。

 ツボは、例えば足にあるツボを押すと胃腸に効くなど、離れたところに影響があるというのがとても不思議です。
 講座の中では、経絡(けいらく)という気や血の通り道があり、その中で刺激が伝わりやすいところがツボであるとのお話でしたが、その中で先生が「経絡は線路で、ツボは駅のようなものです」とおっしゃっていたのが、分かりやすい表現だなと印象に残りました。

日常にも東洋医学を

 2日間とも、初心者に寄り添った内容で、東洋医学を身近に感じられることができました。
 また、家にあるものでツボ押しに使えるものもご紹介くださり、例えば、爪楊枝を10~15本輪ゴムで束ねたものでトントン叩くというやり方もあるそうです。今回は、先生が爪楊枝の束を全員分用意してくださっていて、みんなで体験することもできました。

 東洋医学講座は2月にも実施予定ですので、「東洋医学の世界を知りたい」「自分でツボ押しを実践してみたい」と思われる方は是非参加してみてください。

(文・森川)


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