シニア向け生活習慣病対策 食事工夫のススメ
2023年6月10日(土)、東京聖栄大学と共催で、座学講座「健康栄養講座」を開催しました。その様子をご紹介します。
1 食事の視点から考える生活習慣病対策
生活習慣病とは、「健康とは言えない生活習慣」が関係している病気のこと。生活スタイルが大きく変わるシニア世代の方にとって、生活習慣病対策について食事の視点から見直しをすることはとても大切です。
今回の講師は、国立病院の管理栄養士として、長年栄養指導に携わってこられた高橋美惠子先生(東京聖栄大学健康栄養学部管理栄養学科准教授)です。健康が気になるシニア世代のための “食事の視点から考える生活習慣病対策”について、わかりやすく教えてくださいました。
2 組み合わせ次第で血糖値の上がり方が緩やかに
著者がとくに勉強になったと感じたのは、栄養素が血糖に変わる速度についてのお話でした。
食べるとすぐ血糖に変わり、血糖値を大きく上昇させるのが糖質。一方、脂質はゆっくりと時間をかけて血糖に変わります。そして、その中間くらいにあたるのがたんぱく質です。
白米だけ・カップ麺だけの食事では、血糖値が一気に上がってしまいます。そこで大切になるのが、食事の組み合わせ。白米とたらこだけではなく、納豆を加えてみたり、そばと薬味だけではなく、しゃぶしゃぶした豚肉などを添えてみたり。少しの工夫で、血糖値の上がり方を緩やかにできるんですね。
3 手軽に始められる食事工夫
講座を通して、健康のためにはバランスの良い食事が大切なのだということを、あらためて実感しました。とはいえ、「バランスよく食べる」「日々の食事に1品増やす」というのは、簡単なようで結構大変ですよね。
高橋先生は、冷凍食品やテイクアウトの上手な活用方法や、包丁やコンロを使わずに作れる簡単な副菜料理も教えてくださいました。
包丁いらずのレシピや、種類の豊富な冷凍食品などを日々の食事に取り入れることで、手軽に食事工夫を始められるのはうれしいですね!
4 参加された方の感想
食事工夫について幅広く説明していただき、とても充実した2時間となりました。受講者アンケートで寄せられた声をご紹介します。
とても分かりやすい講義でためになりました。
食事と栄養について、理解を深めることができました。
大変内容の濃い講義でわかりやすく、今後の食事や運動に有益です。
高橋先生、本当にありがとうございました!
令和5年度の東京聖栄大学公開講座は、あと2回開催予定です。それぞれの講座の募集記事は、広報かつしかに掲載いたしますので、楽しみにお待ちください。
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(文:福山)