かつしかの伝統工芸「手描き友禅 オリジナルハンカチづくり」3日目
1日目、2日目と開催してきたかつしかの伝統工芸「手描き友禅 オリジナルハンカチづくり」講座ですが、7月13日(土)をもって最終回を迎えました。
3日目となる今回は、蒸しと水元の作業を体験しました。
蒸し器は、講師の兵藤先生が、持ち運べるサイズのものを工房から持ってきてくださいました。
持ち運び用といってもこんなに大きなエントツのような形の蒸し器。初めて見る道具にわくわくしますね。
まず、一番下の鍋の部分でお湯を沸かし、上の筒の部分にハンカチを入れます。先生は、講座が始まるだいぶ前からお湯を沸かして準備をされていました。
今回蒸すのは、1日目に絞り染めを行った藍色のハンカチです。蒸すことで、染料が布地に定着するそうです。
蒸し器のサイズが小さいため、ハンカチを新聞紙でくるくると巻く「巻き蒸し」を行います。45分間蒸したら、一度取り出してから巻き直し、上下を返してもう45分間蒸します。先生が1枚1枚丁寧に巻き直す様子を、皆さんで見守ります。
藍色のハンカチの蒸し上がりを待つ間、前回菖蒲の花を描いたハンカチの水元を行いました。(こちらは、先生がご自身の工房で蒸してきてくださいました。いつもありがとうございます^^)
余分な染料などを洗い流したら、講座が終わるまで干して乾いたら完成です。
水元が終わってもまだまだ時間があったので、先生の作品を見せていただいたり、質問コーナーがあったりと手描き友禅への知識も深めることができました。
上の写真の作品もどちらも素晴らしく、集まった参加者の皆さんからも感嘆のため息がもれます。
黒い方は、歌舞伎の舞台の様子で、よく見ると観客がいっぱいに描かれています。黄色い方は、モダンでとても格好よく、こんな柄もあるんだと驚きました。
そうこうしているうちに、蒸しの作業も終わり、自分のハンカチを受けとったら講座も終了です。
参加者のアンケートより
自分の一点物のハンカチができて大変満足です。
期待通り楽しく参加させて頂きました。久しぶりの学びの時間もわくわくし、この講座でお会いした方との交流も楽しみました。
先生が気さくな方で楽しかったです。
参加者の皆さんは終始楽しそうで、充実した3日間になったのではと感じました。
次回は、秋に親子対象で「伊勢形紙」の体験講座を行う予定です。そちらもお楽しみに!
(文 森川)
1日目と2日目の様子は、以下からご覧ください。