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かつしか区民大学『私たちの「水」を考える』

皆さんは普段の生活で「水」を意識することはありますか?
水は飲み水としてはもちろん、洗濯やトイレ、お風呂など私たちの生活にとってなくてはならない大事な存在です。
私たちにとって当たり前の存在である水がどのようにして供給されているのか、そんな身近な疑問について考える講座を令和5年12月9日に開催しました。
なお、本講座は「かつしか区民大学区民運営委員会」の企画・運営で開催いたしました。


水道システムの概要

今回講師をお務めいただいたのは、東京都水道局 葛飾営業所の飯田有功(いいだ くにお)さんです。
飯田さんからは、水道局で作成している統計資料や実際のご経験を基に、水道水に関する様々な情報をお話しいただきました。


当日は最初にクイズ形式で、水道水の利点を開設していただきました。当日出されたクイズをこちらにも載せますので、ぜひ読者の皆様も一緒に考えてみてください。

いかがですか、考えてみるとなかなか難しいのではないでしょうか。
なんと、答えはどちらも③なのです。
水道水がペットボトルの水と比較してどれだけ経済的にも環境面でも優れているか、ということがわかるかと思います。

そして、水道法では、以下のとおり水道の三原則というものが定められているということでした。

〇質については「清浄¹」であること
〇量については「豊富」であること
〇対価については「低廉²」であること

※1.清らかでけがれのないこと                           
※2.値段が安い、金額が少ないこと                         

この中の「量については「豊富」であること」については、取水量を確保するため、水源林、ダムの整備を行っているということでした。
水源林については、講座中に実際に視聴した動画が水道局のHPでも公開されていますので、下記HPの世界に誇る東京水の森「水道水源林」からご覧いただくことができます。

浄水処理の仕組みと災害対策

十分な取水量が確保できていたとしても、それだけでは、私たちの元に安心・安全な水は届きませんよね。蛇口をひねればいつでも清潔な水が出てくるのは、浄水処理の仕組みと水道網の整備が行き届いているからです。
浄水処理といっても、沈殿、高度浄水処理、ろ過、消毒といくつもの工程に分かれており、それぞれの工程もさらに細かく作業が分かれていて、非常に多くの時間やコストをかけて水を綺麗にしてくれているんだ、ということがわかりました。

そして、浄水処理された水を届けるための配水管網は、都内に張り巡らされ、すべてつなげると、地球3分の2週分にも相当する長さがあるのだそうです。そう考えるととてつもない量の配水管が地面の下に埋まっていることがわかりますね。

また、近年は地震などの災害のリスクも高まっていますが、東京都水道局では配管の耐震継手化を進めていて、地震が起きても配管がしなることで、抜けづらくなるそうです。
私たちの目に見えないところでも、安全な生活を守るために様々な工夫がされているのですね。

参加された方の声

ここで、講座に参加された方のアンケートからいただいたお声の一部をご紹介いたします。

・東京の水がどこからきているのか、どのような仕組みで水道まで届けられているのか、そして緊急時の水の確保など様々な話を聞くことができてよかった。
・水の大切さをいまいちど考えた。なおさらの節水を心掛けようと思った。
・講師の方がやさしい内容にしてくれたので水の流れが良く分かった。
・大変詳しい話が聞けて参考になりました。

おわりに

本記事でご紹介した、内容は実際の講座のほんの一部です。講座では豊富な資料に基づいて、本当にたくさんのお話をお聞きすることができました。そして、改めて、身近にある大切な資源である「水」を大切にしていかなければならないと感じました。
本講座の講師をお務めいただいた、東京都水道局の飯田様、ご参加いただいた皆様に改めて深く御礼申し上げます。
そして、本記事を最後までお読みいただきありがとうございました。

文 濱田

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