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きえるふしぎ あらわれるふしぎ~もこもこ結晶をつくろう

皆さんは「結晶」と聞くと何を思い浮かべますか?
一番身近なところで言うと、雪の結晶を思い浮かべる人が多いかもしれません⛄
今回はちょっとあまり馴染みのないものかもしれませんが、「尿素」を使って結晶を作る、という実験を親子参加の講座で実施しました。本記事では当日の楽しい様子をお伝えしたいと思います!
なお、本講座は、葛飾区内で活動する「葛飾学校図書館ボランティア連絡会」との協働で開催いたしました。


きえるふしぎ・あらわれるふしぎ

今回の講師をお務めいただいたのは、葛飾科学アソビprojectの流王和(りゅうおう いずみ)さんをはじめとする3名のスタッフの方たちです。
葛飾科学アソビprojectとは、東京都葛飾区を中心に「実際に体験できる実験イベント」を企画、運営している団体です。詳しくは、下記HPをご覧ください。

講座のはじめに、イントロダクションとして、身近なところにある「きえるふしぎ」について会場の皆さんと考えました!
例えば、海の水を蒸発させると何が出てくるでしょうか?これは簡単、「塩」ですよね。
では、砂糖水を火にかけると、どんなお菓子ができるでしょうか?大人の方には懐かしいかもしれませんが、「べっこう飴」や「カラメル」ができますよね。
このように身近なところでも、様々なふしぎがあるんです!

そんな中、今回の実験では「尿素(にょうそ)」という物質を使って結晶づくりを行いました。名前だけ聞くとあまりなじみがないかもしれませんが、保水効果があり、ハンドクリームなどの化粧品にもよく使用されているのだそうです(^-^)

実験器具をつかってみよう🎵

実験の流れは、まず袋に入った尿素をすべてビンにうつすことから始めました。でも、ビンの口は細くてなかなか簡単には入りません(T_T)
そこで登場するのが「ろうと」です!ビンの口にろうとを挿してから少しずつ入れていくと上手く入ります。

ほかにも、水をグラム単位で測りとるために、スポイトを使った細かい作業も行いました。一滴ずつたらしていくのが慣れないとむずかしく、みなさんおそるおそるゆっくりと測っていました!

その後は、水、洗濯のり、液体洗剤を混ぜた水溶液に、尿素を溶かしていきました。
すると不思議!できあがった水溶液はとっても冷たいのです((+_+))
これは、尿素と水が接触したときに起こる「吸熱反応(きゅうねつはんのう)」という周りから熱をうばう性質によるものだそうです!

そして完成した水溶液をスプレーで松ぼっくりに吹きかけていきます。吹きかけてすぐには、反応はありません。少し時間を置く必要があるので、結果はまだお楽しみです(._.)

本の紹介📚

さて、結晶ができるまでの待ち時間には、結晶についての本の読み聞かせと紹介も行いました!
読み聞かせでは、雪の結晶についての本を紹介しました。キラキラしていてとってもキレイでした✨

そして結晶についての本は、葛飾区の図書館で借りられるだけでも、こんなにたくさんあるのです!
自由研究のテーマなどにもオススメですので、ぜひ図書館で色々探してみてください。

そして、いい具合に時間がたったところで松ぼっくりを見てみると…
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こんな感じに白い雪のような結晶が出来上がっていました(*^▽^*)

結晶ができたのは、水溶液に溶けていた尿素が「再結晶」したことによるもので、こうしてできたものは「ケミカルフラワー」つまり化学の花、とも呼ばれるそうです!
とってもロマンチック(#^^#)

参加された方の声

ここで、講座に参加された方のアンケートから、いただいたお声に一部をご紹介します。

・とてもわかりやすく、目の前で白くなる(結晶)が見れて、楽しかったです。
・大人でも楽しむことができました。なぜそうなるのか、理由もしっかり説明していただけて、子供が疑問に思うことが聞けて良かったです。
・ゆっくり、一人一人を待っていてくれたし、親一人に子二人でもフォローを沢山してくれたので助かった。
・見た目にも面白く、スケールやスポイトの操作自体も体験として子どもには新鮮でした。
・先生の話もわかりやすく、身近な事例で説明してくださったのが、子供の理解も深まり良かった。

おわりに

身近にある不思議なできごとについて、興味を持って実際に調べたり、実験したりすることは、とても良い経験になると思います。
今回の講座では、尿素の結晶についての実験を行いましたが、ほかにも色々な不思議が世の中にはあふれています。
もっとたくさんのことを知りたい、と思ったら図書館に行ってみるのも一つの方法です。多くの本と触れることで、きっと興味関心の幅も広がりますよ!

最後に今回の講座にご参加いただいた皆様、開催にあたりご協力いただいた皆様に改めてお礼を申し上げます。
本当にありがとうございました。

文 濱田



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