つぶつぶゼリーをつくろうー小さな丸いつぶつぶの正体は?ー
8月7日・8日に、「東京聖栄大学連携講座2024 食品の科学シリーズ 食品が変化する不思議!―体験・観察して確かめよう―」を開催しました。
今回は、第4回「つぶつぶゼリーをつくろう」の講座の様子をご紹介します。講師は、東京聖栄大学健康栄養学部食品学科の貝沼 章子先生です。
水と油はなぜ混ざらないの?
料理をしている時など、油が水を弾いてるところを見たことがあるかと思いますが、水と油はなぜ混ざらないのでしょうか?
それは「極性」という性質によるものだそう。極性の似ているもの同士はくっつこう(混ざろう)としますが、極性の異なるもの同士はくっつき(混ざり)ません。
水は極性が高く、油は極性が低いので、極性の異なるもの同士混ざらないそうです。
つぶつぶゼリーをつくろう
この原理を使って、つぶつぶゼリーを作ります!まずは、①温めた紅茶と、②温めた紅茶に、アガー(冷えると固まる親水性物質)と砂糖を加え溶かしたものの2種類用意します。
あらかじめ冷やしておいた油と水をそれぞれコップに入れ用意し、油の中には①紅茶を、水の中には②紅茶+アガー・砂糖を、シリンジで滴下させると…
水の中に滴下した②紅茶+アガー・砂糖は、広がりながら固まりましたが、油の中に滴下した①紅茶は、つぶつぶしたまま固まりました!これを見たお子さんたちからは、「いくらみたい!」という声も。
作ったつぶつぶゼリーは、サイダーの中に入れて味わいます。「どっちのほうが好き?」なんて話しながら、おかわりをする参加者の方がたくさんいらっしゃいました。
ご参加された方からの感想
アンケートでたくさんのご感想を寄せていただきましたので、その一部をご紹介します。
難しかったが、詳しく教えていただいてとても興味深かった。子供も集中して実験していたので、とても良かったです。(保護者)
いくらみたいなつぶつぶゼリーがたくさんできて楽しかった。(お子さん)
食感がおもしろかった。(お子さん)
「東京聖栄大学連携講座2024 食品の科学シリーズ 食品が変化する不思議!―体験・観察して確かめよう―」の紹介・報告記事は今回でおしまいです。
コーディネーターをお務めいただいた福留先生と4人の先生方、講座にご参加いただいた皆様、全4回の記事をお読みくださった皆様もありがとうございました!
(文:卜部)