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ゼラチン・寒天が固まる不思議 ―ぷるぷる&つるりんミカンミルクゼリー―

夏休みに親子向け講座として開催した「東京聖栄大学連携講座2022 調理の科学シリーズ ぷるぷる・とろとろ固まる不思議 ―夏のひんやりデザート―」では、東京聖栄大学の先生方が、小学生にもわかりやすく「調理の科学」について教えてくださいました。

今回は、第4回「ゼラチン・寒天が固まる不思議」(8月8日)の講座の様子をご紹介します。講師は、東京聖栄大学 健康栄養学部 食品学科 准教授の熊谷美智世先生です。

1 ゼラチンと寒天を比べてみよう

さて、第2・3回で教わった「ゲル化材料」のことを覚えていますか?

今回登場する「ゲル化材料」は、第2・3回でも活躍した「粉ゼラチン」と、新登場の「寒天」。ほかの材料をつるんと固める力を持つ2つの材料ですが、食感はかなり異なります。いったい何が違うのでしょうか?

考える受講生のみなさんに、先生からクイズが。「寒天の原料は何でしょう?」
みなさん、3つの選択肢から正解の「海藻」を選べました。
続いて、「ゼラチンの原料は?」と、ふたたび先生から問いかけが。今度も、正解の「動物の骨」にたくさんの手が上がりました。

2 ぷるぷる&つるりんミカンミルクゼリーを作ります!

熊谷先生は、ゼラチンを使った「ぷるぷる!ミカンミルクゼリー」と寒天を使った「つるりん!ミカンミルクゼリー」の2種類のゼリーの作り方を教えてくださいました。
今回会場のみなさんが作ったのは、室温で固まる寒天の「つるりん!ミカンミルクゼリー」。

冷蔵庫で時間をかけて固まるゼラチンを使った「ぷるぷる!ミカンミルクゼリー」は、ご家庭で作ってみてくださいとのことでした。

こちらが、ハートやクローバーの型でつるりんと固まった寒天のゼリー。
優しい牛乳の甘さとさわやかなミカンの味で、さっぱりと食べられる夏のデザートの完成です!

3 受講者のご感想

ミカンたっぷりのゼリーをほおばるみなさんの表情からは、おいしさと達成感が伝わってきました!
ここで受講者アンケートの一部をご紹介します。

  • 子供が実際に寒天に触ったり、ゼラチンは何から出来ているのか知る事が出来たので良かったと思う。

  • あんなにさらさらだった牛乳寒天が冷やすだけで5分~10分くらいで固まったのがすごかったです。

  • 楽しかった。また家でも作りたい。

  •  ゼラチンと寒天でもすごく違いがあるのに驚きました。家でも作ってみたいです。

  • 寒天が固まる秘密を知ってこんなに短時間できることが分かりましたし、原料が何なのかも分かりました。

みなさん、寒天とゼラチンの奥深さに夢中のようです。オリジナリティあふれる自由研究が生まれそうな予感がしますね。
次回は、8月9日に開催した「でんぷんが固まる不思議」の様子をご紹介します。お楽しみに!

(文・福山)

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