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葛飾元気野菜について、インタビューしてみた。#1

 葛飾区で作られている「葛飾元気野菜」。
 「とれたて・イキイキ」のキャッチコピーどおり、新鮮なおいしさで区民の皆さまから愛されています。
 「聞いたことがある」という方、「食べたことがある!」なんて方も、きっとたくさんいらっしゃるはず。
 でも、「葛飾元気野菜はどんなふうに作られているんだろう?」ということまでは、ご存じでない方も多いのではないでしょうか。
 そこで、葛飾元気野菜の謎を解くため、葛飾で30年以上農業を営んでいる齊藤國松さん(JA 東京スマイル葛飾直売部会 会長)にお話を伺いました。インタビュアーは、東京聖栄大学 健康栄養学部 食品学科 准教授の福留奈美先生です。

スーパーでは味わえない新鮮さを提供!

 葛飾元気野菜は、「スーパーでは味わえない味ということで、皆さんに喜ばれています」と齊藤さん。

國松さん1

 以前は区外の市場へ野菜を届けていましたが、葛飾で野菜を作り、葛飾の人々に届ける《地産地消》スタイルにチェンジしたそうです。
 鮮度のよい野菜をお届けできるだけではなく、輸送で発生する二酸化炭素の削減にもつながる《地産地消》。福留先生も「本当にエコで良いですよね」と太鼓判を押していました。

都市農業のメリットは《消費者との近さ》にあり

 都市の農業では、野菜が売れるか否かは自分次第!
 だからこそ、「先祖代々○○を作っているから……」といった考えにとらわれず、好きな作物に挑戦できるそうです。
 さらに、齊藤さんが考える都市農業のよさは、なんといっても《消費者との近さ》だそう。人々との距離が近いので、ダイレクトな反応を見ながら進められるとのこと。
 ほかにも、すばやく感想をもらえたり、身近な観光農園として楽しんでもらえたり……。都市農業ならでは、のよいところをたくさん挙げてくださいました。

國松さん4

葛飾区との長~いおつきあい

 東京23区の中で、葛飾区のように農業が残っている区は多くありません。
 区は企画や契約・販売の面から、農業を営む方々をサポートしています。
 行政とは先祖代々「持ちつ持たれつ」の間柄だという齊藤さん。人情にあふれる葛飾区らしい、あたたかな協力関係が感じられます。
 福留先生も、「なんだかいいですね、葛飾区」とおっしゃってくださいました。

國松さん2

コロナ禍でも、新鮮な葛飾の野菜で元気に!

 齊藤さんから、区民の皆さまへのメッセージをいただきました。

「日ごろは、葛飾産野菜を積極的に召し上がっていただいてありがとうございます。このコロナ禍の中、皆さんも厳しい生活環境にあると思いますが、我々も精一杯美味しい新鮮な野菜を作っておりますので、今後ともよろしくお願いいたします」

國松さん7

 齊藤さんのお話で、新鮮な葛飾元気野菜を、さらにおいしく、楽しく味わえそうですね!
 葛飾元気野菜のことをもっと知りたい方は、葛飾元気野菜ホームページ「直売マップ」のページもご参照ください。

 「齊藤さんのインタビューを読んで、実際に食べたくなってきた!」という方も多いのでは?
 近く、葛飾元気野菜を売っているお店の方にインタビューした記事も公開する予定です。ぜひあわせてご覧ください。
 最後に、この場を借りて、快くインタビューを受けてくださった齊藤さんと、福留先生に心よりお礼申し上げます。

※このインタビューは、かつしか区民大学オンライン講座「和食文化入門」の一環で実施したものです。
 「和食文化入門」は、福留奈美先生を講師にお迎えし、オンラインで開催いたしました(公開は終了しております)。
 「見逃してしまった!」、「どんな講座か気になる!」……と思った方は、内容の一部をご紹介したnoteの記事も、ぜひご覧くださいませ。
 ● おいしい自家製めんつゆ、作ってみませんか?
 ● 「だし」って奥が深い!うま味の違いを楽しもう。《テイストワークショップの手順》

(文・福山)

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